こんにちは、ゆるカピ(@yurucapi_san)です。

仕事が忙しくて勉強してる時間がとれないんだよね...。
たまに、長時間労働で毎日忙しいのにどうやって受かるの?という話を聞きますが、仕事を調整したりして時間を作ろう、と返答するようにしています。
私の簡単なプロフィールです。
- 構造設計実務6年(組織設計事務所)
- 大学院時代に構造力学のTAを経験、ほか構造力学の指導経験あり
- 一級建築士試験ストレート合格
実際、私が製図勉強をしていた当時は、
- 20時過ぎまで残業した後に寝る間を惜しまず作業する日
- 定時であがって、がっつりエスキス・作図をする日
に分けて進めていました。平日でだいたい2日と3日の比率くらいです。
今回お伝えしたいのは、
試験に受かりたいなら、惜しまず時間に投資しよう!
という内容になります。

言い訳無用です。
というわけで早速始めていきます。
製図勉強に時間の投資は必須

製図勉強に時間をかけないといけない理由は大きく2つあります。
- それなりに製図への慣れが必要
- 続けないと腕が鈍る
順に解説していきます。
それなりに製図への慣れが必要
今の時代、手描きで図面を描く人はほとんどいません。確認申請やクライアントへの納品も、大半の設計事務所はCADで図面を起こして印刷したものやPDF図面を提出するのが一般的です。
一方、製図試験は手描きでわずか6.5時間の試験時間の中で描き上げないといけません。
当然ほとんどの受験生は手描きの図面に慣れていません。慣れているのは直近で即日設計課題をこなした建築学生くらいでしょう。
手描きの図面に慣れて、かつ、素早く作図するとなると、それなりに時間をかける必要があります。
個人差はもちろんありますが、製図課題発表から製図試験当日までの約2.5ヶ月ほどは最低限必要になります。

逆に、約2.5ヶ月間集中して取り組めば合格圏内に入ることも十分可能ともいえるよ。
続けないと腕が鈍る
製図試験には、
- 課題文を読み解いて、素早くかたちにする空間把握力
- 素早く作図する瞬発力
- 試験時間6.5時間を耐え抜く持久力
- 計画の要点を素早くわかりやすくまとめる論理的思考力
- クライアントの見えない要望を読み解く提案力
などの総合的な力が求められます。
慣れないうちに1週間課題をサボったら途端に周りについていけなくなります。これが2週間、3週間•••とサボり癖が続くと取り戻すのは難しいでしょう。
既受験者が多少ブランクの期間があってもそこそこの実力を出せるのは、過去に鬼作業していたからです。
多少ブランクがあくと実力が落ちてしまう人もいるので、基本的に毎日製図勉強に触れておく必要があります。

スポーツや筋トレと一緒だね。

うわっ、そんなにきついのか...。なんだか続けられる気がしなくなってきた。

一人で続けるのはしんどいと思うから、なるべく一緒に勉強する仲間を見つけて取り組むのがおすすめだよ。
【残酷な現実】一級建築士試験は暇な人から受かっていく

一級建築士試験は究極暇人であれば受かります。
例えば、一級建築士試験を受けるAさん、Bさんがいたとします。

仕事の実力が高くて、毎日忙しくしている。

仕事の実力は大したことないけど、時間にゆとりがある。
試験に受かりやすいのはどちらでしょうか?
答えはBさん。時間にゆとりがあって試験勉強にフルで投資できるからです。
たまに、仕事で忙しかったのに受かった→すごい、という話が美談として語られたりしますが、再現性は低いです。
現実は、仕事の実力とは関係なく時間にゆとりがある人から試験に合格していきます。
忙しいのに受かる人は隠れたところで努力している
では、普段忙しくしているのになぜ試験に受かるのかというと、単に要領がいいからです。
どんなに忙しくても、意識的にまとまった時間を作って勉強に集中しているからですね。
わずかな時間でもあれば切り詰めて作業している感じです。
忙しくしない働き方をしたほうが現実的
合理的に無駄なく勉強に集中するのは難しいのも事実です。
毎日仕事と睡眠以外はすべて試験勉強、なんていきなりやるにはハードルが高すぎます。
先ほど再現性が低いと書いたのはこういう理由があるわけですね。
- 考え事をしていたら時間だけが過ぎてしまった
- 体調不良でいまいち作業が捗らない
こんな日があってもいいと思います。

心にゆとりがないと続けられないからね。
無理に忙しい状況を作って試験勉強をしようとせず、ある程度の時間のゆとりを作ったうえで試験勉強をしたほうがいいでしょう。
•••ということを念頭においたうえで、以下の時間の作り方を参考にしてみてください。
どうしたらいい?おすすめの時間の作り方

1日は24時間しかありません。
労働8時間、睡眠8時間として、残り8時間をいかに有効活用できるかにかかっています。
個人に与えられた残りの8時間分を、世の中の企業が娯楽を提供しながらこぞって奪い合っているのが事実です。なので、「娯楽の時間」を減らすのが最も効果的だとよくいわれます。
さらに、ほかにもやれることはたくさんあります。
- 娯楽の時間を減らす
- 自炊する日を減らす、なくす
- 通勤時間移動時間、昼休憩、隙間時間を活用する
- 勤務時間を減らす
- 年休をとる
まずは、自分にできそうなところから始めてみましょう。
娯楽の時間を減らす
これについてはすべてなくす必要はないと思います。

まあ、いきなり全部禁止しても続かないからね。
娯楽の時間全体のうち、
- テレビを観る時間を減らす
- YouTubeを観る時間を減らす
- 人と会って食事する回数を減らす
- 遊びに出かける回数を減らす
これらを少しずつ減らして組み合わせていくだけでも、相当な時間が確保できるはずです。
普段iPhoneを使っている人はスクリーンタイムを確認しておくのがおすすめです。
スクリーンタイムを使えば、自分が普段どんなことにスマホの時間を割いているかが見えてくるはずです。
私の場合、ゲームの時間が多かったので、時間制限を設定してなるべく触らないようにしていました。

時間制限を超えたらその日は簡単に起動できなくなるから、ある程度の抑止効果はあると思う。
自炊する日を減らす、なくす
昨今の外出自粛で自炊を始めた人は多いですが、時間効率を上げるなら自炊をやめるのも1つの選択肢です。
20〜30分くらいの時間は作れるのではないでしょうか。
外で食べるのはちょっと、という場合は、ウーバーイーツや出前館などで頼むのもアリです。
通勤移動時間、昼休憩、隙間時間を作る
- 通勤移動時間:ネットで情報収集、メモ帳で簡単なエスキス検討
- 昼休憩 :エスキス、計画の要点の記述、課題の振り返り
- 隙間時間 :メモ帳で簡単なエスキス検討
それぞれ1時間もないレベルのものなので、短時間で完結するようなものをまとめてやるのがおすすめです。
昼休憩はまとまった貴重な1時間休みだったりするので、あらかじめ昼食は買っておいて惜しまず1時間フルに勉強しましょう。
勤務時間を減らす
職場の上司と、
- 仕事の絶対量を減らしてもらう
- 仕事のピークが試験勉強期間から外れた物件を選んでもらう
などの交渉をしてみましょう。
会社として資格取得が必須(実務に必要で昇格にも影響する)なら、なにかしらの支援はあってしかるべきです。社員教育や研修の一貫としてとらえてもらうように働きかけましょう。
とはいえ、大手の設計事務所でも資格取得に関して理解がない人がいたりします。
一人の上司に交渉するだけでなくいろんな部署の人に相談して、この人は試験に本気なんだとアピールしてみてはいかがでしょうか。

難しいかもしれないけど、地道に交渉するのも試験勉強のひとつだよ。まだやってないなら挑戦してみよう。
年休をとる
がっつりエスキス、作図の作業に充てたい場合は思い切って年休をとりましょう。
試験直前3日だけ、のイメージが強いですが、可能なら分散して月2,3回ペースで取ってみるのもいいと思います。
こちらも、勤務時間を減らす場合と同様に、職場の上司との交渉は必要になります。
私の場合、当時の上司とは結構揉めましたが、部署の上の人からOKが出たのでがっつり休みました。結果ストレート合格できたのも、これがひとつの要因になってると思います。
本気で試験に受かりたいなら、多少トラブルになってでも強硬的に推し進める覚悟は必要です。

実際やるかは別として、製図試験はタフさがないと厳しいかも。
まとめ
今回は、
- 時間への投資はなぜ必要なのか
- どうやって時間を作るのか
について解説しました。
残酷な話をすると、試験に受かるかどうかは仕事の実力ではなく時間への投資で決まってしまいます。
なかなか時間がとれないと悩んでいたら、まずは1つでも時間を作る方法を実践してみてください。
時間を作る習慣は、あなたの試験合格への近道。
つらい時期ですが、約2.5ヶ月を乗り切れば勉強から解放される未来が待っています。
気持ちを新たに、ともに頑張っていきましょう!
それでは、また。
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