一級建築士試験

【2020年最新】一級建築士の受験資格

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こんにちは、ゆるカピです。

もし、これから一級建築士になろうと思っていたら、まず受験資格があるかどうか確認しておく必要があります。試験を受けるための資格(条件)というものです。

資格がない場合申し込みできないため、試験を受けることができません。

受験資格は、

  • 学歴要件
  • 実務要件

の2種類の要件をいずれも満たす必要があり、2020(令和2)年の建築士法改正ではこれらの一部の要件が緩和されました。

このうち、実務要件(経験)については別記事で解説しているので、こちらを見てください。

今回は学歴要件のほうから受験資格についてアプローチをかけていきたいと思います。

Aさん
Aさん

建築系の大学出てないから受験資格があるのかよくわからない。

建築系の大学を出ている人は周りが一級建築士試験を受ける人ばかりなのでおそらく問題ありません。しかし、非建築系出身の人は今ひとつ受験資格を満たしているかピンとこない人も多いのではないでしょうか。

要求されている受験資格について、一緒に確認していきましょう。

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受験資格の第1条件

受験資格にはまず学歴が必要です。

Aさん
Aさん

学歴?一応大学は出ているよ?

ゆるカピ
ゆるカピ

ここで言ってる学歴は試験元が求めている建築に関する科目をとって卒業したことを聞いているんだよ。

受験資格に関して表になっているのでこちらを確認してみましょう。国土交通省住宅局建築指導課作成のパンフレットPDF注意)より抜粋。

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(国土交通省住宅局建築指導課作成のパンフレットを抜粋して掲載)

表の左側に学歴(卒業学校)が並んでいて、下のほうを見ていくと二級建築士と建築設備士というワードが出てきます。

学歴要件は、

  • 大学、短期大学、高等専門学校を出ている
  • 二級建築士、建築設備士である

第1条件となります。

建築系の学歴を持っているか、ほかの関連資格を持っているかということです。

建築系の学歴を持っている場合

建築系の学歴を使って受験する場合は、

  • 2009(平成21)年度以降に入学→指定科目修得単位証明書・卒業証明書
  • 2009(平成21)年度以前に入学→指定の学校の卒業証明書

がそれぞれ必要になります。

ゆるカピ
ゆるカピ

建築系の学校を出ていたらこの辺りの情報は結構聞くと思うから、細かい話はこの記事では割愛するよ。

建築系の学歴を持っていない場合

建築系の学校を出ていない人や高卒の人は、新たに建築系の学歴をとるほかに、二級建築士や建築設備士になるという選択肢があります。

大学の授業料は年々増加傾向にあるため、一から学び直すよりも働きながら資格をとっていく方法もあると思います。

ただし、建築系の学歴のない人が二級建築士試験を受ける場合は、先ほどの表の一番下の※印にも書いてあるように、7年以上の実務経験がないと試験を受けることができません。

ゆるカピ
ゆるカピ

これは結構ハードルが高いよね〜。

一方、建築設備士のほうはというと、機械、電気系の学歴がある人は有利になる可能性があります。

機械、電気系の学歴があって2年以上の建築設備系の実務経験があれば、建築設備士の試験を受けることができます。当てはまりそうかなという人は試験元のWebサイトを確認してみてください。

建築系の学歴のない人が受験資格を手に入れるには、

  • 指定科目をとれる専門学校に通って建築系の学歴を手に入れる
  • 二級建築士になる
  • 建築設備士になる

の3つの選択肢があり、

  • 二級建築士は最短で7年
  • 建築設備士は最短で2年

の実務経験がそれぞれ受験する前に必要になります。

受験資格の第2条件

第2条件は実務経験年数です。

2020(令和2)年の建築士法改正で、実務経験は登録要件となり試験合格後に実務経験の証明書を提出する方式に変わりました。合わせて対象となる実務経験の範囲も拡大しています。

詳細はこちらの記事で書いています。

実務経験の中身は後で証明可能となりましたが、学歴に合わせて表の右側にあるような実務経験が必要なのは法改正前と変わりありません。

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(国土交通省住宅局建築指導課作成のパンフレットを抜粋および一部加工)
ゆるカピ
ゆるカピ

実務経験は合格後に証明となったけど、合格してから実務経験年数が足りなかったとはならないように気をつけようね。

MEMO

実務経験のみで二級建築士から一級建築士になった人は、最初の実務経験7年二級建築士として4年の実務経験が必要になります。

学科試験免除の見直し

今回の建築士法改正では、学科試験に合格している人が製図試験を受けられる有効期間が3年から5年に延長されました。

3年から5年に延びたおかげで、製図試験が再チャレンジしやすくなりました。

働き方改革に影響したものと思われますが、いい変更ですね。

ゆるカピ
ゆるカピ

子育て中の人がちょっとでも負担が減るといいね。

学科試験合格後も含めて3回分しか学科試験免除はないことは変わっていないことには注意が必要です。

今後はどうなる?

学歴要件から受験資格を見てみると、まだまだ建築系出身ではない人にとっては厳しい受験資格だなという印象を受けます。

今後、ICTの活用も含め、他業種出身の人材との交流が増えてくると予想されます。将来的に労働生産人口が減っていくため、他業種に優秀な人材を奪われないように受験資格は今後も変わっていく可能性は十分考えられます。

今回の法改正でどこまで業界がプラスに変化していくか気になるところです。

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