こんにちは、ゆるカピです。
あなたはこんなことに悩んでいませんか。

製図道具っておすすめされるものを全部揃えたら出費が大変だ。どれを優先して買ったらいいの?

平行定規は友達から譲ってもらったんだけど、ほかにどんな道具が必要なのかな。
学科試験に合格してこれから製図試験頑張るぞ!と意気込んだものの、製図道具を一式揃えるとなると意外と出費がかさんでしまいます。
学科試験直前は仕事の残業を減らして調整していた人にとっては生活的にも苦しくなります。
そんな悩みを抱いているあなたにお応えして、製図道具に優先順位をつけてご紹介します。全部一気にお伝えすると記事が長くなってしまうので、記事を3パートに分けてお届けします。
- 必須の製図道具 7選
- あると便利な製図道具 5選(次回以降記事にします)
- お好み製図道具(次回以降記事にします)

必須な道具は最初から持っていたほうがいいもので、下2つは製図の勉強をしている途中で買い足してもいいようなものをまとめてみたよ。
必須の7つ道具
番号順に優先度は高いです。
- A2版用平行定規
- シャープペン
- シャープペンの替え芯
- 消しゴム
- ドラフティングテープ
- 三角定規
- 電卓
これらの7つ道具は無いと製図試験ができない、あるいはかなり苦しい状況になるものです。このなかでも平行定規とシャープペンは絶対必要です。本試験前に忘れないように何度もチェックしておきましょう。
A2版用平行定規
本試験はA2版の図面1枚に作図することになります。
このためA2版の図面に対応した平行定規(平行定規付きの製図版)が必要になります。この平行定規をうまく使いこなせるかが合否を左右することになります。
製図試験を受けることが決まっていて手元に無いのであれば、購入するか持っている友人などから借りましょう。
たまにすべてフリーハンドで仕上げる人がいますが、余程の自信がない限り平行定規を使ったほうが効率的です。
購入は、持ち運びの手間を考えると大型文具店で購入するよりもAmazonや楽天などで購入するのがおすすめです。また、時期によりますがメルカリやヤフオクなどのフリマサイトで定価より安く入手することもできます。
いずれにしても、学科試験終了直後の7月末から8月ごろは購入する人が集中して、一時的に品薄状態になったり値段が上がったりする傾向があります。
値段を安く抑えたい場合は、7月末から8月の時期をずらして購入することをおすすめします。

どうせ製図試験を受けないと一級建築士にはなれないんだから、早めに買っておくことをおすすめするよ。
シャープペン
シャープペンは持ってるよという人は多いと思いますが、100均やコンビニなどで売られている安いものではなく、製図用のものを使うことをおすすめします。
安物のシャープペンは製図試験のような長時間の作図を想定していません。作図をする時は力を入れて線を引くシーンも多く、ペンの堅さがないため手が疲れやすくなります。
製図用のものとしては、ペンてるやステッドラー、ロットリングなどが出しているものであれば問題ないでしょう。
- おすすめその1:ペンてる グラフギア500
製図用シャープペンのなかでは値段がお手頃です。
- おすすめその2:ペンてる スマッシュ
グリップのホールド感がいいです。値段はやや高め。
ちなみに私はロットリングのラピッドを愛用していました。程よくクッション性があって描く負担が少ないのがいいところです。
シャープペンの替え芯
シャープペンを買ったら替え芯も必要になります。
濃さがBのものまでなら試験当日に忘れても近くのコンビニに駆け込めば手に入りますが、2B以上となるとあまり売られていません。普段から替え芯のストックを切らさないように心がけましょう。
消しゴム
もし製図中に忘れてしまったら、シャープペンについている貧弱な消しゴムで乗り切るしかありません。
あって当然だけど、なかったらパニックになる、そんな存在です。
消しゴムはプラスチック消しゴムにしましょう。製図試験にインキングはないため砂消しゴムは必要ありません。
私の場合、消しゴムは床に落ちたのを拾う時間がもったいないと思い、消しゴムは必ず2個常備していました。落としてしまってもパニックにならずに済むのでお守りになります。
スティックタイプのこちらもおすすめです。
ドラフティングテープ
平行定規に図面を固定するために使うので、マスキングテープでも大丈夫です。
最近はお洒落なマスキングテープもたくさん売られているので、既に持っている人は買わなくてもいいかもしれません。

プレゼント用のマステだとちょっと恥ずかしいけどね•••。
使う時に注意したいのが、粘着力が強くて平行定規から剥がす時に図面の紙ごと剥がれてしまう恐れがあることです。
対策としては、あらかじめ平行定規に貼り付けておいて剥がれやすくしておくのがいいと思います。あとは、貼り付けた紙のほうからめくって剥がすと比較的きれいに剥がれますよ。
三角定規
平行定規は基本的に横の線しか引くことができません。斜めに引けるタイプのものは試験に使えないためです。
そこで必要になるのが縦の線を引くための三角定規です。45°定規と60°定規がありますが、優先順位をつけるなら45°定規が必須になります。
60°定規は、長いほうを使えばA2の図面いっぱいまで縦の線が引けますが、取り回しに難があります。作図冒頭の縦のスパン割の線や寸法線を引く時にあると便利です。
45°定規であればA2の図面の上下半分程度までをカバーすることができます。60°定規と比べて縦の線を引くのに1動作増えますが、始めの2,30分だけの話なのでまずは45°定規を使うことをおすすめします。
電卓
電卓はエスキス、作図時の面積計算に使います。
もちろん、暗算や筆算に自信がある人は必要ないかもしれませんが、ほとんどの人にとっては文明の利器を使ったほうが効率がいいのは言うまでもありません。

面積の計算ミスがあっただけでも試験に落ちる可能性はあるから、侮っちゃダメだよ。
製図試験ではスマホの計算機能はもちろんのこと、関数電卓が使えません。普段設計実務で関数電卓を使っている人も普通の電卓の操作に慣れる必要があります。
電卓はキー入力がしやすいちょっと大きめのサイズのものであればなんでもいいと思います。有名なのはカシオとシャープの電卓ですが、それぞれキー配置が若干違います。大きな違いはCボタン(キャンセルボタン)の位置です。慣れてしまえば問題ないでしょう。
私は学校の講師おすすめのアスカの計算式表示電卓を使っていました。値段はちょっと高めですが、打ち込んだ計算式が画面上段に表示されるので関数電卓のような便利さがあっておすすめです。
まとめ
製図道具ひとつとっても、仕事道具のようなこだわりが出てくると思います。製図の勉強は非常につらいものですが、自分にあったとっておきの道具を探してみるのは案外楽しいものです。ぜひ参考にしてみてください。
それでは、良き建築ライフを!
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