こんにちは、ゆるカピです。
前回、製図試験に必須な7つ道具についてお伝えしてきました。今回は必須ではないけどあったら作図スピードが上がったり時間短縮につながる製図道具をご紹介します。
前回の記事を見ていない人はこちらの記事もどうぞ。
あると便利な製図道具
今回は5つご紹介します。
- マーカー
- 三角スケール
- テンプレート
- 製図用ブラシ
- 勾配定規
あれ、これは必須じゃないのと思う人もいるでしょう。その人はきっとちゃんと準備できている人なので安心してください。
前回ご紹介した道具は無いと試験で詰む可能性が高いものですが、今回は効率的な作図をすることに焦点を当てた道具になります。
マーカー
マーカーは課題文の重要項目にアンダーラインの色分け整理をするために使います。絶対必要というより、課題文の理解度アップと課題文読み取りミス防止が目的なので便利道具のほうに加えています。
おそらくほとんどの人が普段仕事で赤や青のボールペン、赤や黄色の蛍光ペンを使っていると思います。なので、製図試験のために特に新しく新調する必要はありません。
資格学校の講師からは蛍光ペン・マーカーは7色そろえてください、と言われることがありますが、実際7色分の優先順位をつけながら整理をするのは難しいです。
カラフルな色分けをすることに集中してしまうと、肝心の重要な内容が頭に入ってきません。
使うペンの色は3色程度に抑えて課題文の内容が頭に入ることに意識したほうが賢明です。

自分の場合、いろいろ試した結果3色の蛍光ペンに落ち着いたよ。少ない色でも試験では問題ないよ。
三角スケール
本番に作図する製図用紙は5ミリ方眼で1/200のスケールで作図するため、方眼1マスあたり1mの計算になります。
このため基本的にはこの方眼マスで長さはわかります。
三角スケールを使うタイミングはこの方眼マスのグリッドから外れた中途半端な長さのものを測る時になります。避難の歩行距離を測って図面内に数値を書き込む時などが該当します。
おすすめは15cm以下の三角スケールです。歩行距離は10m前後で廊下の角で折れた線を引くことが多いので、比較的短いもののほうが使い勝手がいいです。
テンプレート
テンプレートは什器やドアの軌跡、外構の樹木の外形を一気にたくさん描く時に便利です。手軽にきれいに仕上がるので1つは持っておいても損はありません。
作図に慣れてきたらフリーハンドでも十分きれいに描けるようになります。実際、多少のきれいさは失われますがテンプレートをあててなぞるよりも、直接フリーハンドで描いたほうが見落としも少なく早く描くことができます。
作図に慣れるまでの間はしっかりテンプレートを使い倒しましょう。
製図用ブラシ
値段もそこそこするので持っていない人も少なくないですが、きれいな図面を目指すのであれば持っておいて損はありません。
製図用ブラシは消しカスで図面が汚れないようにするためのものです。
- 息を吹きかけて消しカスを飛ばすと水滴が図面について汚れる
- 手で払うと手垢がついたり手についた黒鉛が擦れて図面が汚れる
こういった問題を解決してくれます。
採点する側の気持ちになってみるとわかると思いますが、汚い図面は採点する気持ちが萎えてしまいます。
相手の気持ちに立った作図を心がけることが合格への近道になります。
勾配定規
勾配定規は勾配屋根の課題が出た時に使います。
逆にフラットな屋根で屋上緑化にする、などの課題が出た時はまったく使う機会がありません。勾配屋根も断面図の屋根勾配を描く時しか使わないため、使用頻度はそれほどない道具になります。
値段もそれなりにするのでちょっともったいないかもしれません。
それでもあると便利、としたのは、自由に勾配設定ができてすぐに斜めの線が引けるためです。
ただ、実際はほとんどの人が2/10か3/10勾配のどちらかにするので、電卓で計算してスパンに合わせた勾配を三角定規で引いてしまえば済みます。
この手間をかけたくない場合は便利な道具となるでしょう。
まとめ
必須の7つ道具に引き続き、あると便利だなと思う製図道具を紹介しました。
私自身、製図試験を勉強したての頃は製図道具の優先順位なんてまったくわかっていませんでした。片っ端から人のすすめで道具を集めてしまって実際はそんなに使わなかった、なんてもったいない経験をしています。
今回の紹介を道具選びのひとつの参考にしてみてください。
それでは、良き建築ライフを!
コメント