こんにちは、ゆるカピ(@yurucapi_san)です。
製図の勉強をひととおりやってみたけど、どうもエスキスが苦手なんだよね〜。
一級建築士試験の製図の勉強を始めてみて、作図・エスキス・計画の要点といった課題をこなしていくうちに、いろいろ気がつくことはありませんか?
これちょっと苦手だな、と思うのはあなたが勉強する姿勢を見せている証拠でもあります。
そのまま勉強を継続していきましょう!
私の簡単なプロフィールです。
実際、製図の勉強を始めて苦手な分野にぶち当たった時、
やっぱり自分には無理だ...
と諦めモードの人もいれば、
苦手分野はすべて克服しなきゃ!
とやる気満々な人、
どうしたらいいのかよくわからない...
と途方に暮れる人に分かれるのではないでしょうか。
この記事で伝えたいことは、
完璧を目指さずに製図課題を継続的にこなしていこう!
ということです。
- 自身の得意・不得意分野の理解
- 必要最低限の苦手分野の対策
この2つを頭の片隅において学習を進めてみてください。
それでは、解説を始めていきます。
製図試験は器用貧乏タイプの人に向いている
製図試験は、一般的に器用貧乏タイプの人に向いている試験です。
器用貧乏タイプと言うと、全科目オール5のスーパー優等生のイメージをもつかもしれませんが、どちらかというと全科目ギリギリの点数でなんとか試験に合格するタイプのほうを指しています。
いわゆる平均点の70点を目指すというやり方です。
受かるのに抜きん出た才能は不要
製図試験と言えば、大学院入試や大手ゼネコンや組織設計事務所の入社試験で採用されている即日課題を思い浮かべる人は多いと思います。
しかし、建築士試験の設計製図はこれらの即日課題とは全くの別物といって過言ではありません。
ほかの人と違った芸術的センスは特段必要ありません。
製図試験の攻略方法も確立されているため、
- ほぼ毎日、継続的に設計課題に取り組む
- 取り組んだ設計課題の内容を分析して、次に活かす
上記の勉強サイクルをしっかり行えば、芸術的才能がなくても十分合格圏内に入ります。
関連記事 » 受かるのは運ゲー!? 受かる確率を上げるためのポイント
もし苦手な分野があるのであれば、苦手な部分を少しずつ潰していって70点以上をとることを目標に勉強を進めていくのがいいでしょう。
なるほど、苦手克服まで頑張らずにあくまで70点をとることを目指せばいいんだね。
じゃあ、70点ってどれくらいの目標なの?
具体的にどこを目指したらいいのかというと、
合格基準のランクⅢ・Ⅳをとらないようにする
ということを心がけてください。ランクⅢ・Ⅳは足切りラインとも言われているので、まさに合格ギリギリの基準といえます。
ランクの基準は試験元が公開しているので、繰り返し読み込んでおくことをおすすめします。
自分の得意・苦手分野を理解しよう
製図試験を攻略するために、自分の得意・苦手分野を知っておくのは不可欠です。
製図の勉強の段階で自分の苦手分野をしっかり理解しておけば、その対処法も事前に準備して考える余裕が生まれます。
本試験であたふたしないためにも、自己分析はしっかりやっておきましょう。
私の場合は、
分野 | 得意・苦手 | 対策 |
---|---|---|
エスキス | ・製図勉強をするまで経験なし ・うまく納めるのは苦手 | ・毎日隙間時間に練習 ・標準的なテンプレを暗記 |
作図 | ・絵を描くのは好き ・早く描くのは苦手 | ・早く描ける製図道具で時短 ・標準的なテンプレを暗記 |
計画の要点 | ・字はきれい ・書くスピードは平均的 ・思考が入ると遅くなる | ・箇条書きの練習 ・標準的なテンプレを暗記 |
という感じで取り組んでいました。
暗記でゴリ押した感はあるけど、丸暗記というよりは試行錯誤の結果の暗記のイメージかな。
別記事で作図を早く描く方法について紹介しているので、参考にどうぞ。
苦手分野の対策はどうしたらいい?
それでは、具体的にどうやって苦手分野の対策をしていったらいいか、解説したいと思います。一参考意見として見ていただければ幸いです。
作図が早く描くのが苦手な人向け
作図が早く描くのが苦手な人は、
- 図面をていねいに描きすぎ
- 作図途中で思考が入りすぎ
のいずれか、あるいは両方が当てはまっていると思います。
始めは少し抵抗があるかもしれませんが、雑でいいのでとにかく早く手を動かして書いてみるのがおすすめです。
見た目が雑になって不快に感じるかもしれませんが、周りの人はそれほど汚いと感じないかもしれません。
たくさんのフィードバックを受けて徐々に慣れていきましょう。
エスキスがなかなかまとまらない人向け
エスキスがまとまらない人は以下の要素が足りていません。
- 課題テーマの実建築や設計の体験
- 課題テーマに関するアイデア
- 設計課題をこなす作業量
体験不足の解消方法
体験不足は以下の方法で解消可能です。
- オンライン訪問サービスで施設計画をチェック
- 外構やアプローチ計画はグーグルマップを活用
- 課題テーマに関連した設計資料集成を活用
あとは、実際に設計したことがある人に身近な人やSNSなどを駆使してヒアリングするのもいいと思います。
アイデア不足の解消方法
階段やトイレなどの標準的な納まり、高齢者向けの居室レイアウトのテンプレートは繰り返し描いて覚えましょう。
製図試験で独創的なアイデアは不要です。
たくさん製図課題をこなして、少しずつアイデアの引き出しを増やしていきましょう。
作業量不足の解消方法
とにかく時間を作ってください。
仕事の昼休憩時間や通勤時間、寝る前のちょっとした時間などで、メモ帳などに簡単なエスキス(チビコマなど)を描いてみるのをおすすめします。
あなたがもし初受験という場合は、過年度受験生に比べてこなしている課題の量が少ないのは当然です。
それでも、約2.5ヶ月間、試行錯誤しながら勉強し続けていれば、合格するのは十分可能です。
焦らず、コツコツ積み上げていきましょう。
計画の要点がうまく書けない人向け
計画の要点がうまく書けない場合は、ものごとを箇条書きでまとめる練習をしてみてください。
資格学校などで計画の要点の解答例が手元にあるなら、一旦それを3、4行の箇条書きで簡潔にまとめてみましょう。まとめ終わったら、接続詞を付け加えて文章として書き直します。書き直してある程度解答例を再現できていればOKです。
Twitterなどを使って普段から3、4行でまとめて説明する練習をしてみるのも効果的です。
網羅的に整理して文章をまとめたい、という人はマインドマップを活用してみるのもおすすめです。
ちなみに、このブログもマインドマップで下書きしてから書いているよ。
まとめ
今回は、製図勉強をひととおりこなした人向けに、
- 自分の得意・苦手分野の理解の重要性
- 苦手分野の具体的な対策方法
について解説しました。
製図試験攻略は、「他者を知って己を知ること」に尽きます。
他者を知る方法は、受かる図面はどこで決まる?5つのポイントから考える、という記事で解説しているとおり、試験元の合格基準が参考になります。
一方で、「自分を知ること」も重要です。
自分を知るためには、まず手を動かしてたくさんエスキス、作図、要点記述をこなすことが近道です。これらのデータはあなたを知るための貴重な資料になります。
データが集まれば、あなた自身の得意な分野、苦手な分野がわかってきて、どんな戦略で進めていったらいいかの方向性が見えてくるはずです。
以上、参考になれば幸いです。
それでは、また。
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